――木の葉の家
棚田が連なる山間部に、主役となるよりも景観の背景となるような住まいをイメージして計画をスタートさせた。
周囲の環境に対して、過度に主張しない外観とし、環境の一部として成り立つ建築を優先した。
水平に伸びる屋根は、外周の地形と呼応させている。
室内に入ると、光は穏やかに保たれ、必要以上に大きく開かず、必要なだけを切り取る窓。
視線は外へと抜けながらも、外部との距離を丁寧に保つ。
リビングは開放的でありながら、落ち着きを失わず、光は天井に広がり、時間の移ろいを映す。
木の質感で空間に奥行きをもたらし、素材で暮らしを引き立てた。
リビングの造作収納は壁と一体化し、家具のようでいて建築の一部でもある。
生活の気配を引き受け背景に徹するが、整えられた面が静かな秩序を生む。
キッチンは日常の中心として据えている。
キッチンは日常の中心として据えている。
動線は短く、視線は長く。
生活の機能と、子育ての場が自然と交わる設計を心掛け暮らしに無理と無駄のない流れを意識した。
ダイニングはリビングと同一空間にありながら半独立性を感じられるように。
食事の時間を静かなものとし、家族との時間を紡ぐ場所となった。
水まわりは機能的でありながら、統一された素材感であたたかさを失わさず、清潔感が同居する。
水まわりは機能的でありながら、統一された素材感であたたかさを失わさず、清潔感が同居する。
素材としての木が時を重ね、その成長と共に子どもたちも育っていくこの住まいは、お子さまたちの漢字を拝借し、「木の葉の家」とした。



















