中条の離れ
Data
新築
建設地:福山市神辺町 延べ床面積:109.30m2

――中条の離れ

母屋に並立する築100年近い離れを建て替えるご相談を頂いた。

若夫婦家族5人が生活し、また母屋との往来の頻度が高い生活が想定されたため、住居が分かれても世代を越えて一体となった生活ができるよう計画を進めた。

まず玄関は、門扉と母屋玄関の2ヵ所からアクセス可能な場所とし、深く延びた軒やこの土地を守り続けてきたであろう大樹の木々が雨避けの役割を果たし、快適なアプローチ動線が可能となった。

何でも新しくしてしまえばいいのではなく、自然や大地に根付くものの力を建築に反映することは意義のあることだと再認識した。

桧の造作玄関ドアを開けると、来客用と家族用の上り口が分かれており、分けることで帰宅後の動線がスムーズになり、また玄関の来客部分の清潔に保つ役割もある。

LDKの南面には全開口型の掃き出しサッシが位置しており、庭が眺められるだけでなく沓脱石を設置し外部への出入りを可能にしている。

回遊型の対面キッチンを採用し、室内の動線の自由度を高めた。

小上がりの畳コーナーがこの住宅に和の趣を強める働きをしており、家族憩いの場になればと思い計画した。

自然素材は落ち着きある暮らしと非常に相性が良いので、室内は全て左官壁と塗装天井となっており、床も上質なオーク材とした。

一歩外部へ出れば、淡いグレーの外壁が植栽の影を写しており、入母屋造りの本宅と相まって、視覚的にも一体感のある住居計画が完成された。

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